高橋尚子の腹筋

いつも南海電車を利用しています直江です。


18時36分頃、仕事帰りの電車に乗ってすぐに、非常用ベルが鳴り響いた。


すると、一人のおっさんが混雑した車内を掻き分けながら車掌室に駆け込んできて「女性が倒れてる。次の停車駅で救急車呼べ！」と車内無線で連絡を取り合っているところを見ると、おっさんはどうやら南海電鉄社員らしい。



車掌に指示しまたおっさんは女性の元に駆けつけたが、すぐに車掌室にまた飛び込んできて
「すぐに電車を停めろ！次の石津駅で担架と救急の用意しとけ！」って。（急行に乗ってました）


聞き耳たてたところでは、おっさん以外にドクターもナースも居なさそうだったんで、出しゃばろうとも思ったけど、すぐに石津駅で急停車したんでここは救急隊に任せようと思い行かなかった。



5分ほどして列車が発車し、ホームで担架にぴょこんと座った女性が駅員に付き添われていたのが見えた。大したことは無かったみたいだ。



ああ良かったなと思っていたら、前のおばはん二人が「あんなんやったら降ろしたらすぐに発車したらよかったのになあ」と電鉄の対応を愚痴ってたのが聞こえた。
思うんだけど、大したことないから大したことない対応をとるのは本当に他人事と思ってるから言えるんであって、南海電鉄社員は親身になったからこその指示だったんだと思う。

それから後の車内アナウンスは「車内で急病人発生の為に到着時刻が遅れましたことを深くお詫び申し上げます」と、電車が停まる度にアナウンスしていた。


僕は「良いことをしたのにそんなに謝ることはないのに」とずっと思ったし、急病人が出てすぐに電車を停める判断をする南海電鉄社員がいたことを嬉しく思った。



今から駅の待合室に置きっぱなしになった本を駅長室に届けようと思います。
（普段は見て見ぬ振りします）



良いことを見た日は良いことをしたくなるもんです。



おっさん
あんたは100パーセント正しい。拍手させてください。


直江でつた